セブン−イレブン・沖縄が、先月(2019年9月)販売した安室奈美恵さんの公認キャラクターを用いた「“emina”のエコバッグ」の売り上げの一部を「おきなわアジェンダ21県民会議」に寄付したことがわかりました。
このエコバッグは、沖縄県出身の安室奈美恵さんが歌手活動を引退してからちょうど1年となる2019年9月16日に、沖縄県内のセブンイレブン限定で販売されたもので、
各店舗には発売開始の午前9時を待たずに行列ができ、その日のうちに完売したということです。
エコバッグの詳細については、こちらの記事でご紹介しています。
上の記事内にもありますが、売り上げの一部が「おきなわアジェンダ21県民会議」に寄付されることは、エコバッグの販売が発表された時から決まっていました。
では「おきなわアジェンダ21県民会議」とはどのような組織で、寄付金はどのような活動に使用されるのでしょうか?
頑張って「“emina”のエコバッグ」を入手できた方も、残念ながら手に入れることができなかった方も、安室奈美恵さんの人気によって集まったお金がどのように利用されるのか気になりませんか?
目次
エコバッグの売り上げが寄付された「おきなわアジェンダ21県民会議」について
「おきなわアジェンダ21県民会議」とは?
「おきなわアジェンダ21県民会議」は、県及び全市町村をはじめ147団体(員)から構成されている組織です。
おきなわアジェンダ21県民会議は、地球温暖化や生物多様性などの地球環境問題に対し、足元から取り組むための行動計画「みんなでつくる清ら島〜おきなわアジェンダ21〜」を全県的に推進する母体として、事業者、市民、学識経験者、行政などのあらゆる主体の参加・協力のもとに設置された組織です。
公式ホームページからの引用
「アジェンダ21」とは、1992年の地球サミットにおいて策定された「地球の環境保全に関する行動計画」のことです。
沖縄県内でこの「アジェンダ21」を推進するための組織の名前が「おきなわアジェンダ21県民会議」です。
「おきなわアジェンダ21県民会議」の活動内容は?
「おきなわアジェンダ21県民会議」の主な活動内容は以下の通りです。
- 毎年地区を変えて県民環境フェアの開催
- 市民団体に対する環境保全活動費の助成
- 環境月間記念講演会等の普及啓発事業
- おきなわアジェンダ21の進行管理
…と書いてもいまいちピンとこないので、最近の活動についてひとつご紹介します。
「おきなわアジェンダ21県民会議」の参加団体のひとつである那覇市が主催するイベントの告知です。
沖縄は車社会なので、環境負荷(Co2排出量の増加)の観点からも公共交通機関の利用について見直してみようというシンポジウムのようです。
地球環境保全を主な目的とした活動を自ら主催したり、活動を行う団体を助成するのが「おきなわアジェンダ21県民会議」です。
安室奈美恵さんのグッズ売り上げを「おきなわアジェンダ21県民会議」に寄付することになった理由は?
「おきなわアジェンダ21県民会議」を構成している行政機関・報道機関・事業者・市民団体などは、所定の年会費を納めています。
集めた年会費が活動を支えている一方で、「おきなわアジェンダ21県民会議」が主催、支援するイベントなどは基本的に参加料をとりません(上で紹介したシンポジウムも参加費無料でしたね)
利益が目的でないとはいえ、準備などで経費はかかるはずです。
そんな「おきなわアジェンダ21県民会議」には、活動の趣旨に賛同する事業所や組合などからこれまでも寄付があり、ホームページ上でも報告されています。
今回セブン−イレブン・沖縄が安室奈美恵さん関連のグッズ売り上げの一部を寄付する先を「おきなわアジェンダ21県民会議」にした具体的な経緯はわかりませんが、
安室さんが引退後も沖縄のことを気にかけていたという話もありますので、沖縄の自然を守る活動をしている「おきなわアジェンダ21県民会議」が選ばれたのかもしれません。
まとめ
2019年9月に沖縄県内で限定販売された、安室奈美恵さん公認キャラクター「“emina”のエコバッグ」の売り上げの一部が「おきなわアジェンダ21県民会議」に寄付されました。
沖縄の自然環境の保全を目的に活動している組織で、安室さんの沖縄に対する想いがまたひとつ届いたのではないでしょうか。
歌やダンスなど現役時代の活躍でファンの方々を喜ばせるのはもちろん、本人不在でもこのように地元に貢献できる影響力はさすがとしか言いようがありません。
「ぎのわんハートプロジェクト」の売り上げの一部は沖縄の子供のために使われるとの話もありますし、沖縄県民は安室さんに頭が上がらないですね。