2019年にブレイクし、紅白歌合戦にも初出場したバンドと言えば、
Official髭男dism(オフィシャルヒゲダンディズム)とKing Gnu (キング ヌー)。
どちらも、ぱっと見すぐには読めないし、1回では覚えられない…
もしくは、勘違いしたまま覚えてしまっている人がいてもおかしくないような個性的なバンド名ですよね。
そこで気になったのが、これまでたくさんのバンドやグループがデビューする中で、
バンド名・グループ名の流行りのようなものはあったのか…?
過去30年を遡って、年代別にバンド名・グループ名の特徴や共通点がないか調べてみました!
【バンド名の由来】
目次
年代別 バンド・グループ名の特徴・共通点
年代別にバンドやグループの名前を挙げて、どのような特徴・共通点があるのがみていきたいと思います。
バンド名は、フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』の「日本のバンド一覧」から抜粋しています。
※年代分けについては、そのバンド・グループの結成・デビューの年ではなく、主に活躍した(大きなヒット曲のある)年代で分けられているようです(例:1989年デビューのドリカム→分類では90年代など)
1990年代に活躍したバンド名・グループ名の特徴・流行は?
1990年代は、80年代後半から続くバンドブームの真っただ中で、
多くのバンドやグループがデビューしています。
そしてこの年代の特徴としては、いわゆる“ビジュアル系”がとても多かったこと。
ビジュアル系バンドの名前はどのような特徴があるかというと…
【1990年代 ビジュアル系バンドの名前】
- X JAPAN(エックスジャパン)
- GLAY(グレイ)
- SHAZNA(シャズナ)
- Janne Da Arc(ジャンヌダルク)
- BY-SEXUAL(バイセクシャル)
- BUCK-TICK(バクチク)
- PENICILLIN(ペニシリン)
- LUNA SEA(ルナシー)
英語表記で、割と短めの名前、そして素直に読める…!(1回知ったら間違えなさそう)
個性的なイメージのあるビジュアル系ですが、名前は割と覚えやすく、シンプルですね。
ビジュアル系以外にもたくさんいた、1990年代に活躍したバンド・グループの名前の特徴として目立つのが、
“略しやすい”こと。
【1990年代 略しやすいバンド・グループ名】
- THE YELLOW MONKEY(ザ イエローモンキー)=イエモン
- エレファントカシマシ=エレカシ
- JUDY AND MARY(ジュディアンドマリー)=ジュディマリ
- JUN SKY WALKER(S)(ジュンスカイウォーカーズ)=ジュンスカ
- DREAMS COME TRUE(ドリームズカムトゥルー)=ドリカム
- the brilliant green(ザ ブリリアントグリーン)=ブリグリ
- Mr.Children(ミスターチルドレン)=ミスチル
元の名前が少し長めなので略して呼ばれることが多いですが、略しやすいと親しみが感じられていいですよね。
そして、元の名前も決して読みにくいことはなく、素直に読めることも特徴だと思います。
その他の1990年代のバンド・グループ名を見ても、「読めない!」というものがほとんどなく、絶対に読めるか、初めて見たときにちょっと迷うかな…という程度のものしかありません。
【1990年代 絶対に読めるバンド・グループ名】
- ウルフルズ
- くるり
- スピッツ
- たま
- レピッシュ
【1990年代 読み方を迷うバンド・グループ名】
- L⇔R(エルアール):矢印はどう読むの?
- シャ乱Q(シャランキュウ):しゃ…らん…きゅう!?(で合ってる??)
- L’Arc〜en〜Ciel(ラルクアンシエル):馴染みの少ないフランス語に戸惑う
- 黒夢(くろゆめ):こくむ!?
1990年代のバンド名・グループ名の特徴は、「読みやすい」「略しやすい」
2000年代に活躍したバンド名・グループ名の特徴・流行は?
1990年代は英語表記の多かったバンド名・グループ名ですが、
2000年代に入ると逆に日本語表記で“絶対に読める系”の割合が増えた印象です。
【2000年代 絶対に読める系バンド名・グループ名】
- いきものがかり
- クレイジーケンバンド
- ザ・クロマニヨンズ
- サカナクション
- サンボマスター
- シュノーケル
- スキマスイッチ
- チャットモンチー
- 東京事変
- フジファブリック
- ポルノグラフィティ
- マキシマムザホルモン
- レミオロメン
- ロードオブメジャー
そして、英語表記のバンド・グループ名も割と読みやすい印象です。
【2000年代 シンプルな英語表記のバンド名・グループ名】
- ASIAN KUNG-FU GENERATION(アジアン カンフー ジェネレーション)
- HY(エイチワイ)
- ORANGE RANGE(オレンジ レンジ)
- ZONE(ゾーン)
- BUMP OF CHICKEN(バンプ オブ チキン)
- Hysteric Blue(ヒステリック ブルー)
- Whiteberry(ホワイトベリー)
- MONKEY MAJIK(モンキー マジック)
- RADWIMPS(ラッドウィンプス)
そして、読み方を迷うバンド・グループ名にはなぜか数字が使われているのが特徴的。
数字の部分をどう読むのか、最初は迷いそうです。
【2000年代 読み方迷う系のバンド・グループ名】
- 175R(イナゴライダー)
- GO!GO!7188(ゴーゴーなないちはちはち)
- 10-FEET(テンフィート)
- MONGOL800(モンゴルはっぴゃく)
ちなみにバンド名・グループ名に数字を入れるのは、1990年代では上記で挙げた例だけでなく、参考にさせてもらった「日本のバンド一覧」にもひとつも出てきませんでした。
2000年代のバンド名・グループ名の特徴は、
「日本語表記が増えた!」「数字を使うバンド・グループが出てきた」
2010年代に活躍したバンド名グループ名の特徴・流行は?
2010年代に入ると、2000年代に続いて日本語表記が健在ですが…
バンド名・グループ名にかなり個性が目立つようになってきました。
特徴ごとにグループ分けしてみます。
まずは、バンド名・グループ名っぽくないもの。
名前と言うよりも短い文章のようなというか、歌詞みたいというか…
数は多くないけれど、どうしても目立ってしましますよね。
【2010年代 これはバンド名なの?系バンド名・グループ名】
- ゲスの極み乙女。
- 水曜日のカンパネラ
- SEKAI NO OWARI(セカイ ノ オワリ)
- ヤバイTシャツ屋さん
そして、一見シンプルだし短いし読めるけど…意味深な印象のもの。
【2010年代 シンプルだけど意味深系バンド名・グループ名】
- きのこ帝国
- キュウソネコカミ
- クリープハイプ
- ねごと
- 緑黄色社会
そんな中、スタンダードなシンプルな英語表記のもの。
【2010年代 素直な英語表記のバンド名・グループ名】
- KEYTALK(キートーク)
- sumika(スミカ)
- back number(バック ナンバー)
- flumpool(フランプール)
- BABYMETAL(ベビーメタル)
【2010年代 ちょっと読み方を迷うバンド名・グループ名】
- [Alexandros](アレキサンドロス):かっこは読むの?
- Suchmos(サチモス):さっちもす??
そして、やはりこのふたつのバンド…
【読み方も意味も分からない系】
- Official髭男dism(オフィシャルヒゲダンディズム)
- King Gnu (キング ヌー)
2010年代のバンド名・グループ名の特徴は、
「とにかく個性を求めている」「どんどん加速している!?」
年代別バンド名・グループ名の特徴 まとめ
年代別にバンド名・グループ名の特徴や流行りを振り返ってみました。
1990年代:読みやすい、略しやすい
↓
2000年代:日本語表記が増えた、数字を使うようになった
↓
2010年代:とにかく個性、しかもどんどん加速している?
2019年にOfficial髭男dism、King Gnuという超個性的な名前をもつバンドが大ヒットしたことで、今後新たに誕生するバンドの名前にも影響があるでしょうか…?
2020年代に活躍するバンド・グループの名前にも注目していきたいと思います!